換気扇の修理は自分でできる?業者依頼の費用相場と故障サインを解説

換気扇の修理は自分でできる?業者依頼の費用相場と故障サインを解説

「換気扇から変な音がする」「スイッチを入れても動かない」「吸い込みが悪くなった」といったトラブルは、生活の質を下げるだけでなく、放置すると発火などの事故につながる恐れもあります。修理を依頼すべきか、自分で直せるのか、あるいは交換すべき時期なのか、判断に迷う方も多いでしょう。

結論から言えば、油汚れやネジの緩みが原因であれば自分で対処可能ですが、モーターの劣化や電気系統の故障はプロへの依頼が必須です。この記事では、症状別の原因切り分けから、業者に依頼した場合の費用相場、修理と交換を見極める判断基準について詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 自分で直せる症状とプロに頼むべき危険なサイン
  • 換気扇の修理・交換にかかる費用相場
  • 「修理」か「交換」かを決める寿命の目安
  • 賃貸と持ち家で異なる問い合わせ先と対応ルール
目次

結論:掃除で直らない異音・不動は「プロへ依頼」が鉄則

換気扇の不調を感じた際、まず試すべきは「徹底的な掃除」です。多くのトラブルは油汚れの蓄積によるバランス崩れや負荷が原因だからです。しかし、掃除をしても改善しない場合や、金属が擦れるような異音、焦げ臭いにおいがする場合は、内部部品の寿命や故障が疑われます。

特に注意が必要なのは、配線工事を伴う作業です。コンセントプラグで繋がっているタイプ以外の換気扇(配線直結型)の交換や修理には「電気工事士」の資格が必要です。無資格でのDIYは法律で禁止されており、感電や火災のリスクが高いため絶対に行ってはいけません。

症状別チェック:自分で対処できるケースと原因

まずは現在の症状が、自分で解決できる範囲内のものかを確認しましょう。多くのケースで、メンテナンス不足が引き金となっています。

1. 「ゴー」「ブォー」という重い音がする

プロペラやファンに油汚れやホコリが分厚く付着していると、回転バランスが崩れて振動音が発生します。この場合、ファンを取り外して中性洗剤や重曹でつけ置き洗いをすることで、劇的に改善することがあります。

2. 「カタカタ」「カラカラ」という乾いた音がする

モーターの軸がずれているか、カバーやファンの固定ネジが緩んでいる可能性があります。一度電源を切り、各部のネジがしっかり締まっているか確認してください。緩みを締め直すだけで音が止まることも多いです。

3. 吸い込みが悪い(ティッシュが張り付かない)

フィルターの目詰まりが主な原因です。フィルターを掃除または交換しても改善しない場合は、給気口(部屋の空気の入り口)が閉まっている可能性があります。換気扇は空気を出すだけでなく、入ってくる空気がないとうまく機能しません。

業者に依頼すべき危険なサインと修理費用相場

以下の症状がある場合は、モーターの寿命や電気系統の故障が考えられます。これらは掃除では直らないため、速やかに業者へ点検・修理を依頼してください。

プロに頼むべき危険な症状

「キュルキュル」「キーー」という金属音は、モーター軸のオイル切れや摩耗のサインです。また、スイッチを入れても反応しない、焦げ臭いにおいがする、異常に熱くなるといった症状は、発火の前兆である可能性があるため、すぐに使用を中止してブレーカーを落としてください。

修理・交換の費用相場

修理費用は、部品交換だけで済むか、本体ごと交換するかで大きく異なります。また、レンジフードタイプ(キッチン)か、プロペラファンタイプかによっても価格が変わります。

作業内容 費用相場(目安) 備考
スイッチ・モーター修理 1.5万〜3万円 部品保有期間内であれば修理可能
プロペラ換気扇の交換 1.5万〜3万円 本体代込み。壁に穴が開いている単純なタイプ
レンジフードの交換 5万〜15万円 本体のグレード(スリム型など)により変動
浴室・トイレ換気扇の交換 2万〜5万円 埋め込み寸法が合う機種への交換

修理か交換か?判断する「10年」の壁

換気扇の標準使用期間(安全に使用できる期間)は、一般的に製造から10年〜15年とされています。本体に貼られているシールに製造年が記載されていることが多いので確認してみましょう。

使用年数が10年を超えている場合
修理よりも「交換」を強くおすすめします。メーカーの部品保有期間(製造終了から約6〜9年)が過ぎていると修理部品が手に入らないことが多い上、一箇所直してもすぐに別の場所が故障する可能性が高いためです。最新機種に交換することで、掃除のしやすさや省エネ性能が向上するメリットもあります。

使用年数が浅い場合
保証期間内であれば無償修理が可能です。保証が切れていても、購入から数年程度であれば修理の方が安く済むケースが多いでしょう。

賃貸と持ち家で異なる「連絡先」と対応

住まいの形態によって、修理を依頼する先や費用負担のルールが異なります。間違った対応をするとトラブルの原因になるため注意が必要です。

住居タイプ 最初の連絡先 費用負担の原則
賃貸物件 管理会社 または 大家さん 経年劣化なら貸主負担。
故意・過失(掃除不足など)なら借主負担。
持ち家(戸建て) 建築会社、電気屋、リフォーム店 全額自己負担。
分譲マンション 管理組合(推奨業者確認)または リフォーム店 専有部分のため自己負担。
※ダクト等の共用部は管理組合へ相談。

特に賃貸の場合、自己判断で勝手に業者を呼んで修理してしまうと、後から費用を請求できなかったり、退去時に原状回復トラブルになったりすることがあります。必ず管理会社へ一報を入れましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. ホームセンターで換気扇を買って自分で交換してもいいですか?

A. コンセントプラグを差し込むだけのタイプ(プロペラファンに多い)なら自分でも交換可能です。しかし、天井埋め込み型やレンジフードなど、配線が直接つながっているタイプは電気工事士の資格が必要です。無資格での作業は法律違反かつ危険ですのでおやめください。

Q2. 賃貸の換気扇が壊れました。費用は誰が払いますか?

A. 通常の使用による寿命(経年劣化)であれば、大家さん(貸主)の負担で修理・交換されます。ただし、掃除を怠って油汚れで壊したなど、入居者の過失が認められる場合は自己負担になることがあります。

Q3. 異音がしますが、だましだまし使い続けても大丈夫ですか?

A. おすすめしません。異音はモーター軸の摩耗や異常のサインです。そのまま使い続けるとモーターが過熱し、最悪の場合、発火事故につながる恐れがあります。早めの点検・交換を検討してください。

Q4. どこに修理を頼めばいいかわかりません。

A. 家を建てた工務店やハウスメーカーが分かればそこへ連絡するのが確実です。不明な場合は、近所の電気屋さん、ホームセンターのリフォーム窓口、または換気扇メーカーのサポートセンターへ相談しましょう。

Q5. 修理費用を安く抑える方法はありますか?

A. 複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)のが有効です。また、高機能な最新機種ではなく、シンプルな機能の機種を選ぶことで本体価格を抑えることができます。

まとめ

換気扇の修理は、掃除やネジ締め程度で直る軽微なものから、専門資格が必要な危険なものまで様々です。異音や振動が掃除で解消されない場合、それは「寿命」のサインかもしれません。

  • まずは徹底的に掃除をし、ネジの緩みを確認する。
  • 10年以上使用している場合は、修理部品がないため「交換」を検討する。
  • 配線工事が必要な作業は、絶対に自分でやらずプロに任せる。
  • 賃貸の場合は、自分で手配する前に必ず管理会社へ連絡する。

無理なDIYは事故のもとです。安全で快適な空気環境を取り戻すために、適切なタイミングでプロの力を借りることをおすすめします。

参考文献

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この記事を書いた人

家電トラブル解決アドバイザー 元大手家電量販店スタッフ。数千人以上のお客様の「困った」を店頭で解決してきた経験を活かし、家電・スマホ・PCのトラブル解消法を発信中。「説明書より分かりやすく、公式より親身に」をモットーに、専門用語を一切使わず、今すぐ試せる解決手順を提案します。お使いの家電が動かない時、まずは私の記事を頼ってください。 [→ 詳しいプロフィールを見る]

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