「ノートPC冷却台は意味ない」説は本当?効果が出るPCと出ないPCの決定的な違い

「ノートPC冷却台は意味ない」説は本当?効果が出るPCと出ないPCの決定的な違い

動画編集やオンラインゲームをしていると、ノートパソコンが触れないほど熱くなり、ファンの音が「フォーッ」と唸りを上げて不安になったことはありませんか?

対策として「冷却台(クーラーパッド)」の購入を検討しても、ネット上には「冷却台は意味ない」「金の無駄」という口コミも散見され、購入を迷ってしまう人が多いのが現状です。

結論から言うと、冷却台は「PCの構造によっては劇的な効果がある」一方で、「選び方を間違えると本当に意味がない」という両極端なアイテムです。

この記事では、あなたのPCに冷却台が必要かどうかを見極める判断基準と、失敗しない選び方を解説します。

この記事でわかること
  • 「意味ない」と言われる具体的な理由と誤解
  • 冷却台の効果が「あるPC」と「ないPC」の見分け方
  • ファン付きタイプとスタンド(足)のみタイプの違い
  • 冷却台を買う前に試すべき0円の熱対策
目次

結論:底面に「穴」があれば効果絶大。なければ効果は薄い

冷却台の効果を分ける最大の要因は、「ノートPCの底面に吸気口(通気口)があるかどうか」です。

多くのWindowsノートPCやゲーミングPCは、底面から空気を吸い込み、側面や背面から熱を吐き出す構造になっています。この場合、冷却台のファンで底面に風を送ることは、PCの呼吸を助けることになり、CPU温度が5℃〜10℃下がることも珍しくありません。

逆に、底面に穴がない機種(一部の薄型モバイルノートやSurfaceなど)や、内部にホコリが詰まっているPCでは、外から風を当てても内部まで冷えず、「意味がない」という結果になりがちです。

なぜ「意味ない」と言われるのか(効果が出ない3つの原因)

ネット上で「効果がなかった」と嘆くユーザーの多くは、以下のいずれかのパターンに当てはまります。

1. PC内部にホコリが詰まっている

これが最も多い原因です。PC内部のファンやヒートシンクにホコリがフェルト状に詰まっていると、外からどれだけ冷たい風を送っても熱が逃げません。この状態で冷却台を使うのは、マスクをしたまま酸素吸入をするようなもので、効果は限定的です。

2. 吸気口の位置とファンの位置がズレている

冷却台のファンが回っている場所と、PCの吸気口の位置が合っていない場合、風がプラスチックの板に当たっているだけになります。これではPCケースの表面温度は下がっても、肝心のCPUやGPUの温度は下がりません。

3. すでに熱暴走(サーマルスロットリング)済み

PCは一定温度を超えると、故障を防ぐために性能を強制的に落とします(サーマルスロットリング)。この状態になってから冷却台を使っても、性能低下を防ぐには至らないことがあります。冷却台は「熱くなる前」から使い続ける予防策として有効です。

【判断基準】あなたのPCに冷却台は必要?

ご自身のPCを確認し、冷却台を買うべきか判断しましょう。

以下の表は、スマホでは横にスクロールできます。

チェック項目 冷却台の効果が高いPC(推奨) 効果が薄いPC(非推奨)
底面の構造 メッシュやスリット(穴)がある
(ファンで直接空気を送り込める)
穴がなくフラット
(風が内部に入らない)
筐体の素材 金属製(アルミなど)
(熱伝導率が高く、ケースごと冷える)
プラスチック・樹脂製
(熱が伝わりにくく、冷えにくい)
主な用途 ゲーム、動画編集、3D処理
(常に高負荷がかかる)
Web閲覧、事務作業
(そもそも発熱が少ない)

「ファン付き」vs「スタンドのみ」どっちが良い?

冷却台には、USB電源でファンを回すタイプと、単にPCを浮かせるだけのスタンドタイプがあります。用途に合わせて選びましょう。

以下の表は、スマホでは横にスクロールできます。

タイプ メリット デメリット
ファン付き冷却台
(クーラーパッド)
・強制的に風を送るため冷却力が高い
・夏場の高負荷作業に最適
・ファンの音がうるさい場合がある
・USBポートを1つ消費する
・サイズが大きく持ち運びに不向き
PCスタンド
(足のみ)
・底面に空間を作り、自然放熱を促す
・無音でコンパクト
・タイピング姿勢が良くなる
・冷却力はファン付きに劣る
・激しい発熱を抑える力は弱い

購入前に試すべき「0円」の熱対策

冷却台を買う前に、まずは以下の方法を試してみてください。これだけで改善する場合もあります。

1. PCの裏を浮かせる

消しゴムやペットボトルのキャップなどをPCの奥側(ヒンジ側)の下に挟み、底面に隙間を作ってください。これだけで空気の流れができ、数度温度が下がることがあります。

2. 省電力モードにする

Windowsの電源設定で「高パフォーマンス」になっている場合、「バランス」に変更するだけで発熱が抑えられます。

3. 掃除機で吸う(簡易清掃)

PCの電源を切り、通気口に掃除機を当ててホコリを吸い出します(※強く吸いすぎないよう注意)。エアダスターがあるなら、逆に吹き飛ばすのも有効です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 100均の冷却グッズでも効果はありますか?

A. 100円ショップで売られている「ボール型のスタンド」などは、底面に空間を作るという意味で一定の効果があります。ただし、保冷剤タイプのものや、貼るだけの放熱シートは、PC内部の熱を逃がす能力が低いため、高負荷時にはあまり効果が期待できません。

Q2. 冷却台を使うとPCの中にホコリが入りませんか?

A. はい、ファンで風を送り込む構造上、床や机のホコリを吸い上げてPC内部に送り込んでしまうリスクはあります。こまめに机を拭くか、フィルター付きの冷却台を選ぶと安心です。

Q3. 冷却台のファンは「吸気」と「排気」どっちがいい?

A. 基本的には「PC底面に風を当てる(送風)」タイプが主流で効果的です。一部に「排気口から熱を吸い出す(吸引)」タイプもありますが、これは排気口の形状に依存するため、汎用性が高いのは送風タイプです。

Q4. MacBook Airに冷却台は意味ありますか?

A. MacBook Air(M1/M2など)はファンレス構造で底面に吸気口がないため、風を当てても内部のチップは冷えにくいです。ただし、アルミボディ全体を冷やすことで多少の効果はあります。ファン付きよりも、アルミ製のスタンドで放熱面積を増やす方がスマートです。

Q5. 冷却台はずっとつけっぱなしでいいですか?

A. 問題ありませんが、USB電源をPCから取っている場合、PCのバッテリー消費が早くなることがあります。自宅でACアダプターに繋いでいる時のみ使用することをおすすめします。

まとめ

「ノートPC冷却台は意味ない」というのは誤りですが、万能薬ではありません。

  • 効果がある人:底面に吸気口があるPCを使っている、ゲームや編集で高負荷をかける。
  • 効果が薄い人:底面に穴がないPC、内部がホコリまみれ、事務作業しかしない。

まずはPCの底面を確認し、ホコリ掃除や「奥側を浮かせる」対策を試してみてください。それでも熱さが気になる場合は、ファン付き冷却台の導入が最も確実な解決策になります。

参考文献

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この記事を書いた人

家電トラブル解決アドバイザー 元大手家電量販店スタッフ。数千人以上のお客様の「困った」を店頭で解決してきた経験を活かし、家電・スマホ・PCのトラブル解消法を発信中。「説明書より分かりやすく、公式より親身に」をモットーに、専門用語を一切使わず、今すぐ試せる解決手順を提案します。お使いの家電が動かない時、まずは私の記事を頼ってください。 [→ 詳しいプロフィールを見る]

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