【元店員暴露】スマホ保険いらないは嘘?iPhone 15 Proの損益分岐点と月700円の正解

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こんにちは、元家電販売員の島 翔一です。

新しいiPhone、ワクワクしますよね。でも契約の最後に言われる「AppleCare+、どうしますか?」の一言で現実に引き戻された経験、ありませんか?

月々1,500円以上……正直、高いですよね。
ネットで検索すると「スマホ保険はいらない」「ケースに入れれば十分」といった意見も多く、余計に迷ってしまうと思います。

実は店員時代、私も「これ、本当に全員に必要なのかな?」と疑問に思っていました。

結論から言うと、iPhone 15 Proの場合、「画面割れ1回」程度では、AppleCare+は元が取れない(損をする)可能性が高いです。

しかし、だからといって「無保険」で使うのは、16万円の端末を持ち歩くリスクとしては大きすぎます。

今日はノルマなしの元店員として、AppleCare+の「本当の損益分岐点」と、月700円で安心を買う「第3の選択肢」について、こっそりお話しします。

目次

知恵袋の「スマホ保険いらない」を鵜呑みにしてはいけない理由

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトを見ると、「スマホ保険なんて無駄」「壊したことないからいらない」という意見がたくさん出てきます。

これを見て「やっぱり入らなくていいんだ!」と安心したくなる気持ち、よくわかります。でも、ちょっと待ってください。

その回答を書いている人は、あなたと同じ「iPhone 15 Proユーザー」でしょうか?

もしその人が使っているのが「3万円のAndroidスマホ」や「数年前の型落ちiPhone」だとしたら、修理代のリスクは全く別物です。3万円のスマホなら、壊れたら買い直せば済みますから、保険は確かに「いらない」でしょう。

しかし、あなたが手にしているのは約16万円もする精密機器です。ちょっとした不注意で落としただけで、数万円、最悪の場合は10万円以上の修理費が飛んでいくリスクを抱えています。

「いらない」という他人の意見を鵜呑みにせず、まずはご自身の機種のリスクと向き合うことが大切です。

衝撃の事実!iPhone 15 Proは「画面割れ1回」では元が取れない

では、具体的に数字を見てみましょう。
ここからは少しシビアな「お金の話」になります。

iPhone 15 ProでAppleCare+に加入した場合と、未加入で修理した場合の費用を比較してみました。

以下の表は、スマホでは横にスクロールできます。

比較項目 AppleCare+加入
(2年総額+免責)
未加入
(実費修理)
結果
画面割れ修理 約41,620円 42,800円 ほぼ同額
(保険のメリット薄)
背面ガラス修理 約41,620円 25,900円 保険の方が高い
(約1.5万円の赤字)
その他の損傷
(水没・全損)
約50,820円 105,800円 保険がお得
(5万円以上浮く)

※AppleCare+月額1,580円×24ヶ月=37,920円として計算。
※修理費用はApple公式サイト(2024年時点)を参照。

驚かれたかもしれません。実は、最も起こりやすい「画面割れ」を1回しただけでは、AppleCare+に入っていてもいなくても、支払う総額はほとんど変わらないのです。

さらに、iPhone 15 Proからは構造の変化により「背面ガラス」の修理費が安くなりました。そのため、背面を割っただけなら、保険に入っている方がかえって高くついてしまいます。

つまり、AppleCare+がお得になるのは、「2回以上壊す」か「水没などで全損させる」という、かなり運が悪いケースに限られるというのが現実なのです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「画面割れが心配」という理由だけでAppleCare+に入るのは、コスパが悪いです。

なぜなら、2年間で約3.8万円という保険料は、画面修理1回分の前払いをしているようなものだからです。もし2年間無事故なら、そのお金は全額掛け捨てになってしまいます。

それでも「無保険」は危険!月700円で10万円守れる「モバイル保険」という正解

「じゃあ、やっぱり保険なんて入らずに、貯金しておけばいいの?」

そう思うかもしれませんが、ここには落とし穴があります。もし運悪く「水没」や「基板故障」が起きたら、一撃で10万円以上の出費です。これを貯金でカバーするのは、精神的にもかなり痛いですよね。

そこで私がおすすめしたいのが、AppleCare+でも無保険でもない、第3の選択肢「モバイル保険」です。

これは民間の保険会社が提供しているサービスで、月額700円で年間最大10万円まで修理費用を補償してくれます。

以下の表は、スマホでは横にスクロールできます。

項目 AppleCare+ モバイル保険 無保険(貯金)
月額料金 1,580円 700円 0円
2年間の掛金 37,920円 16,800円 0円
修理時の自己負担 3,700円〜12,900円 0円
(10万円以内なら)
全額実費
(最大10万円超)
画面割れ時の
トータル出費
約4.1万円 約1.6万円 約4.3万円

ご覧の通り、モバイル保険なら2年間のコストをAppleCare+の半額以下に抑えられます。

しかも、修理時の自己負担金(免責)がないため、iPhone 15 Proの画面割れ(42,800円)も、背面割れ(25,900円)も、実質0円で直せます。

「エクスプレス交換サービス(新品同等品との即時交換)」のようなApple独自のVIP待遇はありませんが、「修理代のリスクを消す」という目的においては、これ以上ないほどコスパの良い選択肢と言えるでしょう。

よくある質問(FAQ)

最後に、スマホ保険についてよく聞かれる質問にお答えします。

Q. 頑丈なケースとガラスフィルムがあれば、保険はいらないのでは?
A. 物理的な破損は防げても、内部故障は防げません。
良いケースを使えば画面割れのリスクは減らせますが、水没や、突然電源が入らなくなる「基板の自然故障」までは防げません。また、紛失や盗難のリスクもあります(※モバイル保険は盗難も補償対象です)。

Q. 途中で解約することはできますか?
A. はい、モバイル保険ならいつでも解約可能です。
違約金などもありません。「とりあえず1年だけ入っておく」という使い方も賢い方法です。逆にAppleCare+(一括払い)の場合、途中解約での返金手続きは少し手間がかかります。

まとめ:賢くリスクヘッジして、浮いたお金を楽しもう

iPhone 15 Proユーザーにとって、AppleCare+は少しオーバースペックで割高なのが現実です。「画面割れ1回」程度では元が取れません。

しかし、だからといって無保険で怯えながら使うのもストレスですよね。

「月額700円のモバイル保険」なら、AppleCare+の半額以下のコストで、万が一の10万円クラスの修理費もカバーできます。

浮いたお金で、ちょっと良いiPhoneケースを買ったり、美味しいランチを食べたりする方が、精神衛生上もずっと良いのではないでしょうか。

ぜひ、あなたに合った「賢い安心」を手に入れて、新しいiPhoneライフを思い切り楽しんでくださいね。


参考文献

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この記事を書いた人

元大手家電量販店スタッフ。白物・黒物家電、スマートフォン、パソコンを中心に、設定方法やエラー・不具合などの「困った」を初心者目線で解説しています。専門用語はできるだけ使わず、今すぐ試せる対処法をわかりやすく伝えることを心がけています。

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