「iPhone中古はやめとけ」の真実。元店員が教える失敗しない選び方

「iPhone中古はやめとけ」の真実。元店員が教える失敗しない選び方

「中古のiPhoneなんて、すぐ壊れるからやめとけ」
「バッテリーが全然持たないゴミをつかまされるぞ」

ネットでこんな書き込みを見て、購入をためらっていませんか?

こんにちは、元家電販売員の島 翔一です。店頭でお客様のスマホ選びをお手伝いしていると、iPhone 11やSEをお使いの方から「新品は高すぎて買えないけど、中古は失敗しそうで怖い」というご相談を本当によくいただきます。

結論から申し上げますと、「中古はやめとけ」という警告の9割は、メルカリやヤフオクなどの「フリマアプリでの個人間取引」に向けられたものです。

実は、正しい知識を持って「保証のある専門店」を選べば、中古iPhoneのリスクは限りなくゼロに近づけられます。それは決して運任せのギャンブルではなく、新品の半額で賢くiPhoneを手に入れる確実な方法なんですよ。

この記事では、元店員の私が、あなたが恐れている「バッテリー劣化」や「赤ロム」といったリスクを100%回避し、新品同様の安心感でiPhone 13を手に入れるための「鉄壁の選び方」を包み隠さずお伝えします。

目次

なぜ「中古iPhoneはやめとけ」と言われるのか?3つの致命的リスク

そもそも、なぜここまで強く「中古はやめとけ」と言われるのでしょうか。私が家電量販店の店頭に立っていた頃、実際に「ネットで安く買ったiPhoneが使えなくなった」と泣きついてこられたお客様の事例をご紹介します。

これらのお客様に共通していたのは、「フリマアプリで、素人の出品者から購入していた」という点でした。

1. 届いた瞬間からバッテリーが瀕死

「『美品』と書いてあったのに、朝フル充電しても昼には切れるんです」

出品者が嘘をついていたわけではないかもしれません。しかし、素人の感覚による「まだ使える」と、私たちが求める「快適に使える」には大きなズレがあります。バッテリー最大容量が80%を切っている端末は、正直なところ実用的ではありません。

2. ある日突然、電波が入らなくなる「赤ロム」

これが最も恐ろしいトラブルです。前の持ち主が端末代金の分割払いを滞納すると、携帯電話会社によって通信制限がかけられます。これを「赤ロム」と呼びます。

購入して3ヶ月後に突然、Wi-Fi以外で一切通信ができなくなり、ただのiPod touchになってしまった……という悲劇は、個人間取引では誰にも補償してもらえません。

3. 写真には写らない「隠れ故障」

「Face ID(顔認証)が反応しない」「水没マークが反応している」といった内部の不具合は、出品写真だけでは絶対に見抜けません。届いてから気づいても、「ノークレーム・ノーリターン」と言われてしまえば泣き寝入りするしかないのが現状です。

素人でも失敗しない。「運ゲー」を「賢い節約」に変える2つの絶対条件

では、私たちのような一般ユーザーが、プロのような目利きでこれらの不良品を避けることはできるのでしょうか?

正直に言います。端末の外見だけで内部の状態を見抜くのは、プロでも不可能です。

だからこそ、発想を変えましょう。「壊れていない端末を見極める」のではなく、「万が一ハズレを引いても、確実に交換してもらえる権利(保証)を買う」のです。

中古iPhone選びで失敗しないためには、以下の2つの条件を「絶対に」満たしているお店を選んでください。

条件① バッテリー最大容量80%以上保証

Apple公式の基準では、バッテリー最大容量が80%を下回ると交換推奨時期とされています。つまり、80%以上あれば、新品と比べても体感的な劣化は少なく、あと2〜3年は十分に戦えます。

「バッテリー状態は良好です」という曖昧な言葉ではなく、「全品80%以上を保証」と数字で約束しているショップを選びましょう。

条件② 赤ロム永久保証

これは、もし購入したiPhoneが将来的に「赤ロム(通信制限)」になってしまった場合、期間無制限で交換や返金に応じるという保証です。

「赤ロム永久保証」があるお店なら、前の持ち主がローンを滞納しようが何しようが、あなたの金銭的なリスクはゼロになります。これは中古ショップとしての信頼の証でもあります。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 中古iPhoneを買うときは、端末の傷よりも先に「保証規定」を読んでください。

なぜなら、画面の小さな傷はケースやフィルムで隠せますが、バッテリーの劣化や赤ロムによる通信不能は隠しようがないからです。「安さ」につられて保証のない個体を買うのが、最も典型的な「安物買いの銭失い」パターンですよ。

【徹底比較】初心者が買うべきショップはどこ?にこスマ vs イオシス vs Back Market

「保証が大事なのはわかったけど、結局どのお店で買えばいいの?」

そんな疑問にお答えするために、中古スマホ業界で特に有名な3社「にこスマ」「イオシス」「Back Market」を比較しました。鈴木さんのように「失敗したくない」と考える初心者の方に最適なショップはどこなのか、見ていきましょう。

※この表はスマホでは横にスクロールできます。

比較項目 にこスマ イオシス Back Market
バッテリー保証 全品80%以上保証 保証なし
(個体による)
80%以上保証
赤ロム保証 永久保証 永久保証 赤ロム保証あり
不良時の保証期間 1年間の返品交換 3ヶ月
(中古品の場合)
1年間の動作保証
初心者おすすめ度 ◎ (最適) ○ (玄人向け) △ (業者による)

結論:初心者は「にこスマ」一択でOK

比較表を見ていただければわかる通り、初めて中古iPhoneを買うなら「にこスマ」が最もリスクが低い選択肢です。

理由はシンプルで、「ハズレを引く要素を徹底的に排除しているから」です。全品バッテリー80%以上が確約されており、もし気に入らなければ1年以内なら返品・交換の相談ができます。伊藤忠商事グループが運営しているという点も、安心材料の一つですね。

一方、「イオシス」は在庫数が豊富で価格も安いのですが、中古品の保証期間が3ヶ月と短めです。「何かあっても自分で対処できる」という知識のある方(玄人)には宝の山ですが、鈴木さんのように「安心して長く使いたい」という方には、保証の手厚い「にこスマ」をおすすめします。

今狙い目の機種はこれ!予算6万円で買える「iPhone 13」の実力

「お店は決まったけど、どの機種を買えばいいの?」

今、私が最もおすすめする機種はズバリ「iPhone 13(128GB)」です。

2025年現在、iPhone 13の中古相場は5万円前後まで下がってきています。新品のiPhone 16が12万円以上することを考えると、半額以下で購入できる計算です。

「安いけど、性能は大丈夫?」と思われるかもしれませんが、iPhone 13に搭載されている「A15 Bionicチップ」は、今のアプリやゲームを動かすには十分すぎる性能を持っています。SNSや動画視聴、普段の調べ物で動作が遅いと感じることはまずありません。

また、iPhone 13はマスクをしたままでのFace ID(顔認証)にも対応していますし、OSのアップデートもあと3〜4年は続くと予想されます。「安く買って、長く使う」というコスパの観点では、今が最強の狙い目なんですよ。

よくある質問(FAQ)

最後に、中古iPhone購入前によくいただく質問にお答えします。

Q. 自分のSIMカードはそのまま使えますか?
A. はい、基本的にはそのまま差し替えるだけで使えます。ただし、購入する端末が「SIMフリー」または「SIMロック解除済み」であることを確認してください(にこスマなどの専門店なら、ほとんどがSIMロック解除済みです)。
Q. データ移行は難しくないですか?
A. とても簡単です。iPhoneには「クイックスタート」という機能があり、新しいiPhoneの横に古いiPhoneを置くだけで、写真やアプリ、設定を丸ごとコピーできます。パソコンもケーブルも不要ですよ。
Q. 中古って衛生面は大丈夫ですか?
A. 専門店では、専用のクリーナーや除菌ツールを使って徹底的に清掃を行っています。フリマアプリで個人から買うのとは違い、清潔な状態で届くので安心してください。

まとめ:中古のリスクは「店選び」でゼロにできる

「中古はやめとけ」という言葉に怯えて、無理をして高い新品を買う必要はありません。

  • フリマアプリでの個人間取引は避ける(これがリスクの源泉です)。
  • 「バッテリー80%以上保証」と「赤ロム永久保証」がある専門店を選ぶ。
  • 初心者は保証が手厚い「にこスマ」で「iPhone 13」を狙うのが正解。

この3つのポイントさえ押さえれば、中古iPhoneは「運ゲー」ではなく、あなたの生活を豊かにする「賢い節約」になります。

浮いた6万円があれば、国内旅行に行ったり、美味しいものを食べたり、あるいはAirPodsなどの周辺機器を揃えたりすることもできますよね。

ぜひ、にこスマでiPhone 13の在庫をチェックしてみてください。きっと「これなら大丈夫」と思える1台に出会えるはずですよ。

参考文献

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この記事を書いた人

元大手家電量販店スタッフ。白物・黒物家電、スマートフォン、パソコンを中心に、設定方法やエラー・不具合などの「困った」を初心者目線で解説しています。専門用語はできるだけ使わず、今すぐ試せる対処法をわかりやすく伝えることを心がけています。

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