歴代iPhoneバッテリー容量一覧!12比で持ち時間2倍の最強機種は?

歴代iPhoneバッテリー容量一覧!12比で持ち時間2倍の最強機種は?

「仕事で地図アプリやテザリングを使っていると、夕方にはバッテリーが20%を切ってしまう……。次は絶対に、モバイルバッテリーを持ち歩かなくていい機種が欲しい!」

iPhone 12あたりを使っている営業職の方から、そんな切実なご相談をよくいただきます。毎日充電残量を気にして過ごすのはストレスですよね。

こんにちは、元家電販売員の島 翔一です。今回のテーマは、スペック表には載っていない「iPhoneの本当のスタミナ」についてです。

実は、最新のiPhoneは数年前のモデルと比べて、バッテリー容量(mAh)の数値以上に「実働時間が倍増」していることをご存知でしょうか?

今回は、カタログの数字だけでは分からない、プロが選ぶ「スタミナ最強のiPhone」を、実測データに基づいてズバリお教えします。

目次

【結論】数値(mAh)だけ見るのは危険!「実使用時間」で選ぶべき理由

まず最初に、多くの人が陥りがちな誤解を解いておきましょう。それは「バッテリー容量(mAh)が大きければ、必ず長持ちする」という思い込みです。

もちろん、mAh(ミリアンペアアワー)は「燃料タンクの大きさ」を示す重要な数字です。しかし、スマホの電池持ちを決めるのはタンクの大きさだけではありません。「エンジンの燃費(チップ性能)」「タイヤの抵抗(画面の消費電力)」が非常に重要なのです。

例えば、タンクが大きくても、燃費の悪いエンジンを積んでいれば、車はすぐにガス欠になりますよね? iPhoneも同じです。

そのため、機種選びで最も信頼すべきなのは、mAhの数値ではなく、第三者機関による「実使用時間のテストデータ」です。今回は、世界的に信頼されているテックメディア「Tom’s Guide」が実施した、厳格なバッテリ-テスト(輝度150ニトでのWeb閲覧テスト)の結果を基準に比較していきます。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「ビデオ再生時間」というApple公式の数字は、あくまで参考程度に留めてください。

なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、実際のスマホ利用(Web検索、SNS、マップなど)はビデオ再生よりもはるかにバッテリーを消費するからです。公式スペックを信じて買ったのに「意外と持たない」と後悔しないよう、より過酷な条件でのテスト結果を見るのが正解ですよ。

歴代iPhoneバッテリー容量(mAh)&実働時間 比較一覧表

それでは、実際に歴代iPhoneのバッテリー容量と、テストによる実働時間を比較してみましょう。

特に注目していただきたいのは、現在多くの人が買い替えを検討している「iPhone 12」と、最新の「iPhone 16 Pro Max」の圧倒的な差です。

※この表はスマホでは横にスクロールできます。

機種名 バッテリー容量
(mAh)
実使用時間
(Tom’s Guide)
iPhone 12比
(持ち時間)
iPhone 16 Pro Max 4,685 mAh 18時間06分 約2.1倍
iPhone 16 Plus 4,674 mAh 16時間29分 約1.9倍
iPhone 16 Pro 3,582 mAh 14時間07分 約1.6倍
iPhone 16 3,561 mAh 12時間43分 約1.5倍
iPhone 15 Pro Max 4,422 mAh 14時間02分 約1.6倍
iPhone 12 2,815 mAh 08時間25分 基準

いかがでしょうか。iPhone 12とiPhone 16 Pro Maxを比較すると、バッテリー容量(mAh)は約1.6倍の増加ですが、実使用時間は「8時間25分」から「18時間06分」へと、なんと2倍以上(+9時間以上)に伸びているのです。

これが、技術の進化による「実使用時間とmAhの乖離」です。数値以上に、体感できるスタミナは劇的に向上しています。

営業マンに捧ぐ「スタミナ最強」の正解は? Pro Max vs Plus

では、外回りの多い営業職の方が選ぶべき「正解」の機種はどれでしょうか? 選択肢は2つです。

1. 予算度外視で最強を求めるなら「iPhone 16 Pro Max」

表を見て気づいた方もいるかもしれませんが、iPhone 16 Pro MaxとiPhone 16 Plusのバッテリー容量(mAh)はほぼ同じです。しかし、実使用時間には約1時間半の差があります。

これは、Proモデルにのみ搭載されている「ProMotionテクノロジー」のおかげです。画面の書き換え頻度を自動で調整し、無駄な電力消費を抑える機能が、この「プラス1.5時間」の余裕を生み出しています。

2. コスパ重視で長持ちさせたいなら「iPhone 16 Plus」

「カメラ性能はそこまでいらない」「少しでも軽く、安く済ませたい」という方には、iPhone 16 Plusが賢い選択です。

Pro Max並みの巨大なバッテリー(4,674mAh)を積んでおり、実働16時間半という記録は、iPhone 12ユーザーからすれば異次元のスタミナです。価格もPro Maxより数万円安いため、営業ツールとしてのコスパは最強と言えるでしょう。

⚠️ 注意点:小さい「Pro」は選ばないで!
「Proの性能は欲しいけど、Maxは大きすぎる」と、6.3インチのiPhone 16 Proを選ぶ方がいますが、スタミナ重視ならおすすめしません。物理的なバッテリー容量が3,582mAhと少ないため、MaxやPlusに比べて持ち時間はガクッと落ちます。

なぜここまで伸びた? iPhone 12ユーザーが感動する「3つの進化」

なぜ、たった数年でここまでバッテリー持ちが良くなったのでしょうか? iPhone 12ユーザーが買い替えた瞬間に感動する、3つの技術的進化を解説します。

① 物理容量の巨大化

単純ですが、これが一番大きいです。iPhone 12(2,815mAh)に対し、iPhone 16 Pro Max(4,685mAh)は、物理的に約1.66倍ものバッテリーを積んでいます。筐体サイズが大きくなった分、タンクも巨大化しているのです。

② A18チップの驚異的な省電力性能

最新の「A18チップ」は、処理能力が上がっているのに、消費電力は下がっています。人間で言えば、「走るのが速くなったのに、お腹が減りにくくなった」ようなものです。この燃費の良さが、長時間の駆動を支えています。

③ ProMotionテクノロジー(Proモデルのみ)

先ほども触れましたが、Proモデルの画面は「静止している時」にリフレッシュレート(画面の書き換え回数)を1Hz(1秒に1回)まで落とします。電子書籍を読んでいる時や、写真を見ている時の電力消費を極限までゼロに近づける技術です。

よくある質問(FAQ)

最後に、買い替えを検討中の方からよく頂く質問にお答えします。

Q. バッテリー交換と買い替え、どっちが得ですか?

A. iPhone 12をお使いなら、間違いなく「買い替え」をおすすめします。バッテリーを新品に交換しても、チップの燃費や物理容量の差は埋まらないため、劇的なスタミナ向上は望めません。今の機種に愛着がない限り、進化を体感できる買い替えが良いでしょう。

Q. 「80%充電制限」はした方がいいですか?

A. 1日中持たせたいなら、100%まで充電してOKです。iPhone 15以降はバッテリー自体の寿命(充放電サイクル)も向上しています。寿命を気にして日中の電池切れに怯えるより、100%の性能を使い切る方が、道具としての価値は高いですよ。

まとめ:モバイルバッテリーを持ち歩かない生活、始めませんか?

iPhone 12から最新のiPhone 16 Pro MaxやPlusに買い替えること。それは単なる機種変更ではなく、「モバイルバッテリーを持ち歩く生活からの解放」を意味します。

  • 数値(mAh)だけでなく、実使用時間で選ぶなら「Max」か「Plus」。
  • iPhone 12比で、実働時間は約2倍に伸びている。
  • 予算があるならPro Max、コスパならPlusが正解。

朝、家を出てから夜帰宅するまで、充電の心配を一切しなくていい。そんなストレスフリーな毎日は、仕事のパフォーマンスもきっと上げてくれるはずです。

まずは家電量販店で、iPhone 16 Pro MaxやPlusの実機を手に取ってみてください。「意外と持てる大きさだな」と思ったら、それが買い替えの合図ですよ。

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この記事を書いた人

元大手家電量販店スタッフ。白物・黒物家電、スマートフォン、パソコンを中心に、設定方法やエラー・不具合などの「困った」を初心者目線で解説しています。専門用語はできるだけ使わず、今すぐ試せる対処法をわかりやすく伝えることを心がけています。

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