「とにかく安いタブレットが欲しい」と探していると、必ず目にするのがAmazonの「Fireタブレット」です。数千円から手に入る圧倒的な安さに惹かれ、思わずポチりそうになる方も多いのではないでしょうか。
しかし、ネット上には「買って後悔した」「安物買いの銭失いだった」という声も少なくありません。実は、Fireタブレットは一般的なAndroidタブレットやiPadとは全く異なる性質を持っており、それを知らずに買うと「やりたいことが何もできない」という事態に陥ります。
この記事では、Fireタブレットをおすすめしない人の特徴や、購入前に知っておくべき制限、そして逆に「買っても満足できる人」の条件について詳しく解説します。
結論:スマホと同じ感覚で使うなら「おすすめしない」
結論から言うと、「スマホでやっていることを大画面でやりたい」と考えている人には、Fireタブレットは絶対におすすめしません。
Fireタブレットは、Amazonのサービス(Kindle、Prime Video、Amazon Musicなど)を利用することに特化した専用端末です。そのため、iPhoneやAndroidスマホで当たり前に使っているアプリの多くが、Fireタブレットでは使えません。
「LINEで連絡を取りたい」「YouTube公式アプリを見たい」「人気のソシャゲをやりたい」といった用途であれば、高くてもiPadや、Google Play対応のAndroidタブレットを買うべきです。
Fireタブレットをおすすめしない3つの理由
具体的にどのような点が「使えない」と言われる原因なのか、3つのポイントに絞って解説します。
1. Google Playストアが使えない(アプリが少ない)
これが最大の壁です。FireタブレットはAndroidベースの独自OSを搭載しており、アプリは「Amazonアプリストア」からしかダウンロードできません。ここにはGoogle系のアプリ(YouTube、Gmail、Googleマップ、Chromeなど)や、LINE、PayPayなどの生活系アプリ、多くの人気ゲームが存在しません。
※裏技でGoogle Playを入れる方法はありますが、動作保証外であり、セキュリティリスクや不具合の原因になるため推奨されません。
2. 動作がもっさりしている(スペックが低い)
価格を抑えるために、CPUやメモリなどの性能は必要最低限に抑えられています。そのため、アプリの起動が遅かったり、画面のスクロールがカクついたりすることがあります。最新のスマホのサクサク感に慣れていると、ストレスを感じる可能性が高いです。
3. GPS非搭載でカーナビ代わりにならない
多くのモデルにはGPS機能が搭載されていません。そのため、地図アプリを入れてカーナビ代わりに使ったり、位置情報ゲーム(ポケモンGOなど)を遊んだりすることはできません。
iPadやAndroidタブレットとの比較
価格差には明確な理由があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 項目 | Fireタブレット | iPad(無印) | 格安Androidタブレット |
|---|---|---|---|
| 価格目安 | 1万〜2万円 (セール時はさらに安い) |
5万〜7万円 | 2万〜4万円 |
| アプリストア | Amazonアプリストア (アプリ数少ない) |
App Store (豊富・高品質) |
Google Play (豊富) |
| 動作性能 | 低い(読書・動画向き) | 非常に高い(ゲーム・編集OK) | ピンキリ(価格相応) |
| おすすめ用途 | Kindle、Prime Video専用機 | 何でもできる万能機 | Web閲覧、YouTube視聴 |
逆に「買っても満足できる人」の特徴
ここまでデメリットを強調しましたが、用途を限定すればFireタブレットは最強のコスパ端末になります。
Amazonプライム会員で、コンテンツ消費専用にする人
「Kindleで本を読む」「Prime Videoで映画を見る」「Amazon Musicで音楽を聴く」。この3つに用途を絞れるなら、Fireタブレットは最高の選択肢です。Amazonのサービスとの親和性は抜群で、ホーム画面からすぐにコンテンツにアクセスできます。
子供用の動画・知育端末として使う人
「Fire HD 10 キッズモデル」などは、頑丈なカバーと2年間の破損保証がついており、子供が乱暴に扱っても安心です。YouTube Kidsや知育アプリもAmazonアプリストアにあるもので十分なら、高価なiPadを渡すよりも経済的です。
サブ機として割り切れる人
メインのスマホやPCがあり、「寝転がって動画を見るためだけ」「お風呂で本を読むためだけ(防水モデル)」といったサブ機としての運用なら、スペックの低さも気になりにくいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. YouTubeは見られますか?
A. 公式アプリはありませんが、ブラウザ(Silkブラウザ)経由で見ることができます。また、非公式のYouTube視聴アプリも存在しますが、使い勝手は公式アプリに劣ります。
Q2. LINEは使えますか?
A. 基本的には使えません。AmazonアプリストアにLINEアプリがないためです。裏技を使えばインストール可能ですが、通知が来ないなどの不具合が起きやすく、実用的ではありません。
Q3. ZoomやTeamsは使えますか?
A. はい、ZoomやMicrosoft TeamsはAmazonアプリストアで配信されており、利用可能です。ただし、カメラ画質やマイク性能は高くないため、重要なビジネス会議には不向きかもしれません。
Q4. セールで買うべきですか?
A. はい、FireタブレットはAmazonのセール(プライムデーやブラックフライデー)で大幅に安くなる傾向があります。定価で買うよりも、セール時期を狙うのが鉄則です。
Q5. 結局、iPadとどっちがいいですか?
A. 予算が許すなら、間違いなくiPadをおすすめします。できることの幅広さ、動作の快適さ、リセールバリュー(売る時の価格)の全てにおいてiPadが勝ります。Fireタブレットは「安さ」と「Amazon専用」に特化した端末です。
まとめ
Fireタブレットは「タブレット」という名前ですが、実態は「Amazonのサービスを楽しむための専用モニター」と考えるのが正解です。
「スマホの代わりに何でもしたい」という期待を持って買うと必ず後悔します。しかし、「読書と映画専用」と割り切って使う分には、これほどコストパフォーマンスの高い端末はありません。自分の用途がAmazonのサービス中心かどうか、今一度確認してから購入を検討してください。
