エアコン20畳用の選び方|効かない失敗を防ぐサイズ選定と工事費の相場

エアコン20畳用の選び方|効かない失敗を防ぐサイズ選定と工事費の相場

「20畳のリビングに合うエアコンを探しているけれど、種類が多くてどれを選べばいいかわからない」「本体価格が高額なので絶対に失敗したくない」と悩んでいませんか?

20畳クラスのエアコンは家庭用としては最大級のサイズであり、選び方を間違えると「冷えない・暖まらない」だけでなく、電気代が無駄に高くなるリスクがあります。また、一般的なエアコンとは電源の規格が異なるケースが多く、購入前の確認が欠かせません。

この記事では、20畳の部屋に最適なエアコンを選ぶための基準、設置に必要な工事の注意点、そしてメーカーごとの特徴や価格相場について詳しく解説します。快適なリビング環境を作るための判断材料としてお役立てください。

この記事でわかること
  • 20畳用エアコンは「200V電源」が基本である理由
  • 木造と鉄筋で異なる「本当の適応畳数」の見方
  • 本体価格と設置工事費のリアルな相場
  • 省エネ性能が高い上位モデルを選ぶべき経済的メリット
目次

結論:木造なら「23畳用」を推奨。電源は200V工事が必須級

結論から言うと、20畳のリビングに設置する場合、カタログ上の「20畳用」を選ぶのが正解とは限りません。特に木造戸建て住宅の場合、カタログ表記の「20畳」は鉄筋マンションを基準にした冷房能力であることが多く、暖房能力や木造での冷房能力は不足する可能性があります。

木造住宅や、吹き抜けがあるリビング、窓が大きい部屋では、ワンランク上の「23畳用(7.1kWクラス)」を選ぶのが安全です。また、このクラスのエアコンはパワーが必要なため、一般的な家庭用コンセント(100V)ではなく、「単相200V」の電源が必要になることがほとんどです。コンセントの形状が異なるため、購入前に必ず自宅のブレーカーとコンセントを確認する必要があります。

20畳用エアコン選びで失敗しない3つのポイント

高額な買い物になる20畳用エアコン選びで後悔しないために、以下の3点を必ずチェックしてください。

1. 「冷房」と「暖房」の畳数目安を確認する

エアコンのカタログには「畳数のめやす」が記載されていますが、ここには落とし穴があります。例えば「20畳用」と書かれていても、詳細を見ると「冷房:17〜26畳」「暖房:16〜20畳」となっていることが一般的です。

これは、「木造なら17畳、鉄筋なら26畳まで冷やせる」という意味です。つまり、木造住宅の20畳リビングにこの機種を設置すると、冷房能力がギリギリか不足することになります。暖房に至ってはさらに能力が落ちるため、冬場に「全然暖まらない」という事態になりかねません。

2. 電圧(ボルト)とコンセント形状の確認

6畳〜12畳程度のエアコンは「100V」で動きますが、14畳を超えると「200V」が主流になります。20畳用はほぼ間違いなく200Vです。

もしエアコン設置予定場所のコンセントが100V用(縦2本の穴)の場合、電圧切替工事とコンセント交換工事が必要です。分電盤まで200Vが来ていない古い住宅の場合は、引き込み工事から必要になることもあります。これを無視して本体だけ買っても、設置当日に工事不可となるため注意してください。

3. 省エネ性能(APF)で選ぶ

広い部屋用のエアコンは消費電力が大きいため、電気代への影響が顕著です。選ぶ際は「APF(通年エネルギー消費効率)」という数値に注目してください。この数値が高いほど省エネ性能が優秀です。

本体価格が安い「スタンダードモデル」はAPFが低く電気代が高くなりがちです。一方、価格が高い「上位モデル」はAPFが高く、センサー機能などで効率よく運転するため、数年使えば電気代の差額で元が取れるケースが多いです。リビングのように長時間稼働させる場所では、上位モデルへの投資が賢明です。

価格相場と工事費の目安

20畳用エアコンは、機能やグレードによって価格が大きく異なります。

グレード 本体価格目安 特徴
ハイエンド
(最上位)
25万〜35万円 最高レベルの省エネ性能。AI快適制御、加湿・換気機能、フィルター自動掃除などフル装備。
ミドル
(中級)
18万〜25万円 省エネと価格のバランスが良い。自動掃除機能付きが多い。リビング用に最も選ばれる価格帯。
スタンダード
(廉価)
12万〜18万円 機能はシンプル。初期費用は安いが、電気代は高めになる傾向。使用頻度が低い部屋向け。

設置工事費の目安

  • 標準工事費:20,000円〜30,000円(配管4m以内、室外機地面置きなど)
  • 電圧切替・コンセント交換:3,000円〜6,000円程度
  • 既存エアコン取り外し・処分:6,000円〜10,000円程度

20畳用などの大型エアコンは室外機も大きく重いため、標準工事費が小型モデルより高く設定されている場合があります。

主要メーカーの特徴比較

リビング用エアコンとして人気のある主要メーカーの特徴を整理しました。

メーカー 代表シリーズ 強み・おすすめポイント
ダイキン うるさらX 空調専門メーカーの信頼性。唯一無二の「給水なしでの加湿機能」と強力な換気機能を持つ。冬場の乾燥対策を重視する人に最適。
三菱電機 霧ヶ峰 「ムーブアイ」センサーが人の位置や体温を検知し、効率よく空調。パーツが外しやすく掃除がしやすい設計も評価が高い。
パナソニック エオリア 「ナノイーX」による空気清浄・カビ抑制機能が強力。立ち上がりのスピードが速く、すぐに涼しく・暖かくしたい人向け。

よくある質問(FAQ)

Q1. 18畳用のエアコンを20畳の部屋に使っても大丈夫ですか?

A. 鉄筋マンションの中部屋など、断熱・気密性が高い環境であれば使える場合もあります。しかし、木造戸建てや最上階、西日が当たる部屋では能力不足となり、常にフルパワー運転になるため電気代が高くなり、寿命も縮まるリスクがあります。

Q2. 200Vの工事は賃貸でもできますか?

A. 賃貸物件の場合、分電盤の工事やコンセント交換には管理会社や大家さんの許可が必要です。退去時に原状回復を求められることもあるため、必ず事前に相談してください。

Q3. 広い部屋にはエアコン1台と、小型2台設置、どちらが良いですか?

A. 部屋の形状によります。L字型など空気が循環しにくい部屋なら小型2台の方がムラなく空調できます。長方形の部屋なら大型1台の方が購入費用・工事費・基本料金を抑えられ、メンテナンスも楽です。

Q4. サーキュレーターは必要ですか?

A. 20畳クラスの広い部屋では、エアコンの対角線上にサーキュレーターを置くことで冷暖房効率が劇的に向上します。特に暖房時は暖かい空気が天井に溜まりやすいため、空気を撹拌することが節電のカギとなります。

Q5. ネット通販で安く買っても問題ないですか?

A. 本体は問題ありませんが、20畳用などの大型機種は設置工事の難易度が高く(重量がある、200V工事が必要など)、施工トラブルが起きやすい傾向にあります。信頼できる工事業者が手配されるか、保証内容は十分かを確認してから購入しましょう。

まとめ

20畳の部屋に適したエアコンを選ぶ際は、単に「20畳用」という表記だけでなく、建物の構造(木造か鉄筋か)や断熱性能を考慮してサイズを決めることが重要です。特に木造戸建ての場合は、余裕を持って23畳用を選ぶのが安心です。

また、ほぼ確実に200V電源が必要となるため、事前の電気工事の確認も忘れてはいけません。初期費用はかかりますが、省エネ性能の高い上位モデルを選ぶことで、日々の電気代を抑え、快適なリビング環境を実現できます。

参考文献

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この記事を書いた人

家電トラブル解決アドバイザー 元大手家電量販店スタッフ。数千人以上のお客様の「困った」を店頭で解決してきた経験を活かし、家電・スマホ・PCのトラブル解消法を発信中。「説明書より分かりやすく、公式より親身に」をモットーに、専門用語を一切使わず、今すぐ試せる解決手順を提案します。お使いの家電が動かない時、まずは私の記事を頼ってください。 [→ 詳しいプロフィールを見る]

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