エアコンから「ポコポコ」音がして眠れない!原因と自分でできる解消法

エアコンから「ポコポコ」音がして眠れない!原因と自分でできる解消法

夜、静かになった寝室でエアコンから「ポコポコ」「ボコボコ」という音が聞こえてきて、気になって眠れない……そんな経験はありませんか?

この音は故障ではなく、気密性の高いマンションやアパートでよく起こる現象です。特に換気扇を回している時や、風の強い日に発生しやすくなります。原因さえ分かれば、特別な工具を使わずに自分で簡単に対処できることがほとんどです。

この記事では、エアコンのポコポコ音が発生するメカニズムと、今すぐできる応急処置、そして二度と鳴らないようにするための根本的な対策グッズについて解説します。

この記事でわかること
  • ポコポコ音の正体は「ドレンホースからの空気の逆流」
  • 窓を少し開けるだけで音が止まる理由
  • 100均やホームセンターで買える「逆流防止弁」の効果
  • 業者に頼まず自分で対策グッズを取り付ける手順
目次

結論:故障ではない。「空気の通り道」を作れば音は止まる

まず安心してください。この音はエアコンの故障ではありません。原因は、室内の気圧が外よりも低くなったことで、外の空気がエアコンの排水ホース(ドレンホース)を通って室内に逆流し、ホース内の水とぶつかって音を出しているのです。

そのため、「窓を少し開ける」「換気口(給気口)を開ける」ことで、正規の空気の通り道を作ってあげれば、ホースからの逆流が止まり、音もピタリと止まります。

ポコポコ音が発生するメカニズム

なぜ気密性の高い住宅でこの音が鳴りやすいのでしょうか。

1. 換気扇による「負圧」の状態

最近のマンションやアパートは隙間が少なく作られています。この状態でキッチンの換気扇や24時間換気を回すと、室内の空気が外に出され、部屋の中が「空気が足りない状態(負圧)」になります。

2. ドレンホースが空気の入り口になる

空気が足りなくなった部屋は、どこかから外気を取り込もうとします。窓やドアが閉まっていると、唯一外と繋がっている「エアコンのドレンホース(水を捨てる管)」が空気の吸い込み口になってしまいます。

3. 水と空気がぶつかって音が鳴る

ドレンホースの中には、エアコンから出た結露水が流れています。そこへ外気が逆流してくると、ストローで飲み物をブクブクさせるのと同じ原理で「ポコポコ」という音が発生します。

今すぐできる応急処置

夜中に音が気になって眠れない時は、以下の方法を試してください。即効性があります。

窓やドアを少しだけ開ける

数センチで構いません。窓を開けると「シュー」という音がして空気が入り込み、部屋の気圧差が解消されます。これでポコポコ音は止まります。

換気扇を止める

キッチンの換気扇を「強」で回しているなら、「弱」にするか一時的に止めてみてください。負圧が弱まり、逆流が収まることがあります。

壁の給気口(通気口)を開ける

部屋の壁に付いている丸や四角の給気口が閉じていませんか?ここを開けることで、本来の空気の通り道が確保され、ドレンホースからの吸い込みを防げます。

根本解決:逆流防止弁(エアカットバルブ)の取り付け

毎回窓を開けるのが面倒な場合や、虫の侵入も防ぎたい場合は、「逆流防止弁」という部品を取り付けるのが最も確実です。

逆流防止弁とは?

ドレンホースの途中に取り付ける小さな部品です。水は通しますが、下からの空気や虫は通さない「弁」が付いています。ホームセンターやネット通販で「おとめちゃん」「消音バルブ」などの商品名で1,000円〜2,000円程度で販売されています。最近では100円ショップでも簡易的なものが売られています。

自分で取り付ける手順

  1. 場所を決める:室外機の近くにあるドレンホース(蛇腹のホース)の、地面から少し浮いた垂直な部分を選びます。
  2. ホースを切る:ハサミやカッターでホースを切断します。
  3. 弁を差し込む:切ったホースの間に逆流防止弁を差し込みます。上下の向きに注意してください。
  4. テープで固定:接続部分から抜けないように、ビニールテープでしっかり巻いて固定します。

※高所や足場が悪い場所にホースがある場合は、無理せず業者に依頼してください。

対策方法 費用目安 メリット・デメリット
窓・給気口を開ける 0円 即効性があるが、外の騒音や虫が入る可能性がある。冬は寒い。
100均の対策グッズ 110円 安価で手軽。耐久性や密閉性は専用品に劣る場合がある。
専用の逆流防止弁
(おとめちゃん等)
1,000円〜2,000円 効果が高く、虫の侵入も防げる。取り付け作業が必要。

よくある質問(FAQ)

Q1. 逆流防止弁をつけると水漏れしませんか?

A. 弁の中にゴミやホコリが詰まると水が流れなくなり、室内機から水漏れするリスクがあります。透明なタイプの弁を選び、定期的に詰まっていないか目視確認することをおすすめします。

Q2. 賃貸ですが、勝手に取り付けてもいいですか?

A. ドレンホースは消耗品扱いであり、退去時に原状回復を求められることは少ないですが、念のため管理会社に「ポコポコ音がうるさいので対策部品をつけたい」と相談するのが無難です。場合によっては管理会社側で対応してくれることもあります。

Q3. 換気扇を回していないのに音がするのはなぜですか?

A. 外で強い風が吹いている場合、ドレンホースの出口から風が直接吹き込んで音が鳴ることがあります。この場合も逆流防止弁を取り付けることで解決できます。

Q4. 業者に取り付けを頼むといくらかかりますか?

A. 部品代込みで5,000円〜10,000円程度が相場です。エアコンクリーニングのついでに頼むと安く済む場合もあります。

Q5. ドレンホースの先端を水につけておけば音は止まりますか?

A. 音は止まりますが、絶対にやってはいけません。水につけると排水がスムーズにいかなくなり、室内への水漏れの原因になります。また、水たまりから虫が侵入する経路にもなります。

まとめ

エアコンのポコポコ音は、気密性の高い部屋ならではの「空気の逆流」現象です。故障ではないので焦る必要はありません。

まずは窓を開けてみて音が止まるか確認し、頻繁に起こるようなら逆流防止弁の取り付けを検討しましょう。数百円〜千円程度の出費で、静かな睡眠環境と、虫の侵入防止という安心を手に入れることができます。

参考文献

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この記事を書いた人

家電トラブル解決アドバイザー 元大手家電量販店スタッフ。数千人以上のお客様の「困った」を店頭で解決してきた経験を活かし、家電・スマホ・PCのトラブル解消法を発信中。「説明書より分かりやすく、公式より親身に」をモットーに、専門用語を一切使わず、今すぐ試せる解決手順を提案します。お使いの家電が動かない時、まずは私の記事を頼ってください。 [→ 詳しいプロフィールを見る]

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