「エアコンの風がぬるい」「設定温度を下げても全然冷えない」といった症状が出たとき、真っ先に疑われるのが「ガス漏れ(ガス不足)」です。しかし、いざ修理を頼もうと思っても、料金がいくらかかるのか、どこに頼めばいいのか分からず不安になる方も多いのではないでしょうか。
エアコンのガス補充は、単にガスを入れるだけで済む場合と、漏れている箇所を修理しなければならない場合で費用が大きく異なります。また、そもそもガス漏れではなく、汚れや故障が原因であるケースも少なくありません。
この記事では、エアコンガス補充にかかる料金の相場、ガス漏れかどうかの見分け方、そして業者選びのポイントについて詳しく解説します。無駄な出費を抑え、確実にエアコンを直すためのガイドとしてお役立てください。
結論:ガス補充の相場は1.5万〜2.5万円。ただし「修理」は別料金
まず結論から言うと、エアコンのガス(冷媒)を補充する作業自体の料金相場は、15,000円〜25,000円程度です。これには技術料、ガス代、出張費が含まれるのが一般的です。
しかし、ここで重要な注意点があります。エアコンのガスは本来、減るものではありません。ガスが減っているということは、配管のどこかに「穴」や「接続不良」があるということです。この漏れ箇所を特定して修理する作業は別途費用(数万円〜)がかかることがほとんどです。
修理をせずにガスだけ補充しても、またすぐに漏れて冷えなくなってしまいます。根本解決には「修理+補充」が必要になることを理解しておきましょう。
ガス漏れ?それとも故障?自分でできるチェック方法
業者を呼ぶ前に、本当にガス漏れが原因なのかを確認しましょう。フィルター掃除をしても冷えない場合、以下のポイントをチェックしてください。
1. 室外機の配管に「霜」が付いているか
室外機の側面にある配管(細いパイプ)の接続部分を見てください。ここに白く「霜」が付いている場合、ガス不足の可能性が非常に高いです。ガスが不足すると圧力が下がり、配管が過冷却されて霜が付く現象が起きます。
2. 室外機からぬるい風が出ているか
冷房運転中、室外機のファンから「熱風(生温かい風)」が出ていれば正常に熱交換が行われています。しかし、常温の風しか出ていない場合は、ガスが循環していない(ガス抜け、またはコンプレッサー故障)可能性があります。
3. 室内機の熱交換器が冷えているか
フィルターを外して、奥にあるアルミフィン(熱交換器)に手をかざしてみてください。冷房運転中なのに冷たくない、あるいは一部しか冷えていない場合は、ガス不足の疑いがあります。
依頼先別の料金比較(メーカー vs 専門業者)
修理をどこに頼むかで費用や対応スピードが変わります。
| 依頼先 | 費用目安(補充のみ) | 特徴・メリット |
|---|---|---|
| エアコン修理専門業者 | 1.5万〜2.5万円 | 対応が早い(即日対応など)。 料金が比較的安い。 全メーカー対応可能。 |
| メーカーサポート (ダイキン・パナ等) |
2万〜3.5万円 | 純正部品での修理が可能。 技術力が確実で安心感がある。 保証期間内なら無料の可能性も。 |
| 家電量販店 | 2万〜3万円 | 購入店の長期保証が使える場合がある。 実際の修理は提携業者が行うため、日程調整に時間がかかることも。 |
ガス補充の種類(R32とR410A)
エアコンに使われているガスの種類によっても料金が多少変動します。室外機の側面に貼ってあるシールで確認できます。
- R32:現在の主流。環境負荷が少なく、補充もしやすい。
- R410A:10年ほど前の主流。2種類の混合ガスなので、補充する際は一度全量を抜いてから入れ直す(真空引き)作業が必要になることが多く、工賃が高くなる傾向があります。
- R22:20年以上前の古い機種。現在は生産終了しており、入手困難なため修理不可(買い替え推奨)となるケースがほとんどです。
よくある質問(FAQ)
Q1. ガス補充をすれば必ず直りますか?
A. ガス漏れが原因であれば一時的に直りますが、漏れ箇所を塞がない限り、数ヶ月〜1年程度でまた冷えなくなります。根本修理をするか、古い機種なら買い替えを検討することをおすすめします。
Q2. 自分でガス補充はできますか?
A. ネットでガス缶や工具は売られていますが、絶対にやめてください。専門知識がないと、ガスの入れすぎでコンプレッサーを破裂させたり、凍傷を負ったりする危険があります。また、真空引きなどの専用機材が必要で、結果的に業者に頼むより高くつきます。
Q3. 賃貸アパートの場合、費用は誰が払いますか?
A. 備え付けのエアコンであれば、経年劣化によるガス漏れは大家さん(管理会社)の負担で修理するのが一般的です。勝手に業者を呼ばず、まずは管理会社へ連絡してください。
Q4. ガス漏れ修理が高額になるケースは?
A. 配管の接続部(フレア加工)の直し程度なら数千円〜1万円程度ですが、室外機内部の熱交換器やコンプレッサーから漏れている場合、部品交換が必要となり5万〜10万円以上の高額修理になることがあります。
Q5. 買い替えと修理、どちらが良いですか?
A. 購入から10年以上経過している場合は、部品保有期間が過ぎていることもあり、修理しても別の場所が壊れる可能性が高いため、買い替えを強くおすすめします。7年以内であれば修理の価値があります。
まとめ
エアコンのガス補充は、あくまで「応急処置」または「修理の一環」です。料金相場は1.5万〜2.5万円ですが、漏れ箇所の特定と修理を含めると費用は上がります。
「とりあえずこの夏だけ持てばいい」なら補充のみでも良いかもしれませんが、長く使うなら漏れ箇所の修理が必須です。まずは信頼できる業者に見積もりを依頼し、修理費用と買い替え費用を比較して判断しましょう。
