換気扇から冷気が入って寒い!冬場の隙間風を防ぐ対策と注意点

換気扇から冷気が入って寒い!冬場の隙間風を防ぐ対策と注意点

冬になると、キッチンの換気扇やトイレの通気口から「ヒューヒュー」と冷たい風が吹き込み、暖房をつけても部屋が暖まらないという経験はありませんか?特に風の強い日や、古いタイプの換気扇を使っている場合、その寒さは深刻です。

「換気扇をガムテープで塞いでしまいたい」と思うかもしれませんが、それは結露やカビ、最悪の場合は一酸化炭素中毒のリスクを招く危険な行為です。換気扇の寒さ対策には、空気の流れを止めずに冷気の侵入だけを防ぐ、正しいアプローチが必要です。

この記事では、換気扇から冷気が入ってくる原因を解説し、賃貸でもできる手軽な防寒グッズから、持ち家向けの根本的な解決策まで、安全で効果的な寒さ対策を紹介します。

この記事でわかること
  • 換気扇が寒い主な原因は「外気の逆流」と「気圧差」
  • 100均やホームセンターで買えるカバーを使った簡易対策
  • 24時間換気を止めることのリスクと正しい調整方法
  • 「電動シャッター付き」への交換による根本解決
目次

結論:停止時の「隙間」を塞ぎ、運転時は「給気」をコントロールする

換気扇が寒い原因の多くは、換気扇が止まっている時に外気が入ってくる「逆流」です。これを防ぐには、換気扇の外側にカバーを取り付けるか、隙間を埋める対策が有効です。

一方、換気扇を回している時に寒いのは、部屋の空気を外に出す分だけ、どこかから冷たい外気が入ってきている証拠です(給気)。この場合は換気扇自体を塞ぐのではなく、冷気が入ってくる場所(給気口)を調整し、人がいない部屋から空気を取り入れるなどの工夫が必要です。

なぜ換気扇から冷気が入ってくるのか?3つの原因

対策を行う前に、自宅の換気扇がなぜ寒いのか、その原因を特定しましょう。

1. プロペラファンの構造的な隙間

古い住宅やアパートに多い「プロペラファン(壁に直接ついている扇風機のようなタイプ)」は、外と室内を隔てるものが薄いシャッター1枚だけであることが多く、気密性が低いため隙間風が入りやすい構造です。特に強風の日は、シャッターがガタガタと動いて冷気が吹き込みます。

2. ダクトを通じた外気の逆流(シロッコファン)

マンションなどで使われる「シロッコファン(天井裏のダクトを通すタイプ)」は比較的気密性が高いですが、外の風圧が強いとダクトを逆流して冷気が入ってきます。また、ダクト出口の「ベントキャップ(外壁のカバー)」の形状によっては、風を拾いやすい場合があります。

3. 室内が「負圧」になっている

最近の気密性の高い住宅では、換気扇を回すと室内の空気が吸い出され、気圧が下がります(負圧)。すると、窓のサッシやコンセントの隙間、停止中の別の換気扇など、あらゆる隙間から外気を猛烈な勢いで吸い込もうとします。これが「どこからともなく冷気が入ってくる」現象の正体です。

【賃貸OK】すぐにできる簡易的な寒さ対策

大掛かりな工事ができない賃貸物件でも、市販のグッズを使えば冷気の侵入を大幅に軽減できます。

換気扇カバー(フィルター)を取り付ける

最も手軽なのは、換気扇全体を覆う不織布のフィルターやカバーを取り付けることです。100円ショップやホームセンターで販売されており、磁石やマジックテープで固定します。これ一枚あるだけで、直接的な風の吹き込みを和らげる緩衝材の役割を果たします。

隙間テープで物理的に埋める

プロペラファンの枠と壁の間に隙間がある場合、スポンジ状の「隙間テープ」を貼って埋めます。ただし、可動部(シャッターが開閉する部分)に貼ると動かなくなるので注意してください。

「給気口」を開けて空気の通り道を作る

逆説的ですが、換気扇を回すときは、換気扇から遠い位置にある「給気口(通気口)」をしっかり開けてください。給気口が閉じていると、換気扇は無理やり隙間風を吸い込もうとします。正規のルート(給気口)を開けることで、予期せぬ場所からの冷気侵入(スースーする感じ)を減らせます。

【持ち家向け】根本的に解決するリフォーム・交換

持ち家で、築年数が経っている場合は、換気扇本体の交換が最も効果的です。

「電気式シャッター」付き換気扇への交換

標準的な換気扇は、風圧でシャッターが開く「風圧式」ですが、これをスイッチと連動してモーターでシャッターを強制的に開閉する「電気式シャッター」タイプに交換します。停止時はシャッターがガッチリ閉じてロックされるため、外気の侵入をほぼ遮断できます。

「高気密」タイプの採用

シロッコファンの場合、「高気密風圧式シャッター」を搭載した機種を選ぶと、ダクトからの逆流を防げます。気密パッキンがついているため、停止時の隙間風対策に特化しています。

やってはいけないNG対策

寒さに耐えかねて行う対策の中には、命に関わる危険なものがあります。

換気扇を完全に目張りして塞ぐ

ガムテープや段ボールで換気扇を完全に塞ぐのは絶対にやめましょう。ガスコンロや石油ストーブを使用する際に換気ができなくなり、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。また、湿気が逃げ場を失い、壁内結露やカビの原因になります。

24時間換気を常にオフにする

現代の住宅は24時間換気システムによって、建材から出る化学物質や湿気を排出するように設計されています。寒いからといってスイッチを切ると、シックハウス症候群や結露のリスクが高まります。「弱」モードにするか、給気口の開き具合で調整してください。

対策方法 効果 費用・難易度
不織布カバー・フィルター 風の勢いを弱める。
ホコリ対策にもなる。
【低】
数百円〜。誰でも可能。
隙間テープ 枠からの隙間風を防ぐ。
密閉度アップ。
【低】
数百円。貼る場所の選定が必要。
高気密・電気式への交換 停止時の冷気をほぼ遮断。
劇的に改善する。
【高】
数万円〜。業者への依頼が必要。

よくある質問(FAQ)

Q1. トイレの換気扇が寒くて仕方ありません。止めてもいいですか?

A. トイレは湿気や臭いがこもりやすい場所なので、基本的には常時運転が推奨されます。寒さが辛い場合は、入浴中や就寝中など使用しない時間帯だけ一時的に止めるか、風量を「弱」に設定できる機種であれば調整してください。

Q2. 換気扇カバーをつけると換気能力は落ちますか?

A. はい、多少なりとも空気抵抗になるため換気能力は低下します。厚手のものを何重にも重ねると故障の原因になるため、換気扇専用として販売されている通気性のある製品を使用し、汚れたらこまめに交換してください。

Q3. お風呂の換気扇から水滴が落ちてくるのは寒さのせいですか?

A. 寒さが関係しています。ダクト内で温かい湿った空気と冷たい外気が触れて結露し、それが逆流して垂れてきている可能性があります。ダクトの断熱工事や、換気扇を回し続けて湿気を出し切ることで改善する場合があります。

Q4. 賃貸でプロペラファンですが、外側にカバーをつけてもいいですか?

A. 外壁側のウェザーカバー(雨よけ)にネットなどをつけるのは、高所作業になり危険なうえ、共用部の変更にあたるためNGです。室内側から被せるタイプのフィルターで対策しましょう。

Q5. 換気扇を回すと玄関のドアが重くなるのはなぜですか?

A. 室内が「負圧(空気が足りない状態)」になっている証拠です。気密性が高い住宅でよく起こります。この状態で無理に換気扇を回すと隙間風がひどくなるため、必ず給気口を開けるか、少しだけ窓を開けて空気を取り入れてください。

まとめ

換気扇からの寒さは、停止時の「隙間対策」と、運転時の「給気コントロール」で改善できます。

賃貸であれば、100均のフィルターや隙間テープを活用して冷気の勢いを殺すのが現実的です。持ち家であれば、電気式シャッター付きの高気密換気扇へ交換することで、冬場の快適性が劇的に向上します。寒さ対策と換気のバランスを保ち、安全で暖かい冬を過ごしましょう。

参考文献

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この記事を書いた人

家電トラブル解決アドバイザー 元大手家電量販店スタッフ。数千人以上のお客様の「困った」を店頭で解決してきた経験を活かし、家電・スマホ・PCのトラブル解消法を発信中。「説明書より分かりやすく、公式より親身に」をモットーに、専門用語を一切使わず、今すぐ試せる解決手順を提案します。お使いの家電が動かない時、まずは私の記事を頼ってください。 [→ 詳しいプロフィールを見る]

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