「設定を変えた覚えはないのに、急にLINEの通知が来なくなった」
「大事な連絡を見落として、上司や友人に怒られてしまった」
そんな経験はありませんか? 画面が割れたわけでもないのに、なぜか通知だけが届かない。もしかしてiPhoneが壊れたのかも…と不安になりますよね。
でも、安心してください。元家電販売員として断言しますが、画面が割れていない限り、通知が来ないのは故障ではありません。
9割以上のケースで、原因は「おやすみモード」か、iOSのアップデートで勝手に変わってしまった「隠れ設定」にあります。この記事では、誰でも3分で元通りに直せるチェックリストを、専門用語を使わずに図解で解説します。
修理に出す前に、まずは深呼吸をして、一緒に設定を確認してみましょう。
何もしてないのに?通知が消える「犯人」の9割はこれだ
私が店頭で相談を受けていた時、「通知が来ないんです!壊れました!」と駆け込んでくるお客様のiPhoneを見ると、ある共通点がありました。
それは、画面の右上に小さな「三日月マーク」が出ていることです。
このマークが出ていると、iPhoneは「おやすみモード(集中モード)」という状態になっています。このモード中は、電話もLINEもメールも、通知は届いているのに「音も鳴らず、画面も光らない」ように遮断されてしまいます。
「自分で設定した覚えはない」という方も多いですが、iOSのアップデート時に設定が引き継がれたり、カバンの中で誤ってボタンを押してしまったりして、意図せずオンになっていることが非常に多いのです。
まずは今すぐ、ご自身のiPhoneの画面右上(電池マークの近く)を見てみてください。もし三日月マークが出ていたら、それが犯人です。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「故障かな?」と思ったら、まずは画面右上の「三日月マーク」を探してください。
なぜなら、通知トラブルの相談に来られるお客様の9割以上が、単にこのモードがオンになっているだけだったからです。修理に出すとデータが消えることもありますが、これなら1秒で解決しますよ。
【図解】勝手にオンになる「おやすみモード」の解除方法
それでは、この「おやすみモード(集中モード)」を解除して、通知が来る状態に戻しましょう。
コントロールセンターからオフにする手順
- 画面の右上隅から下に向かって指をスライドさせます(ホームボタンがある機種は下から上へスワイプ)。
- たくさんのボタンが出てくる画面(コントロールセンター)が表示されます。
- その中に「集中モード」または「おやすみモード」と書かれたボタンがあります。
- 三日月マークが紫色に光っていたら、そこを1回タップしてください。
- 色が消えて「集中モード」という表示に戻れば、解除完了です。
これで、三日月マークが消え、通知が元通りに届くようになります。
なぜ勝手にオンになるの?
「消したはずなのに、また勝手にオンになる」という場合は、「スケジュール設定」が原因かもしれません。
「設定」アプリ>「集中モード」>「おやすみモード」と進み、「スケジュール」という項目を見てみてください。ここに時間が設定されていると、毎日その時間になると自動的に通知が止まってしまいます。不要であれば、このスケジュールを削除しておきましょう。
まだ直らない?次に疑うべき2つの「隠れ設定」
「三日月マークは出ていないのに、まだ通知が来ない」
そんな時は、iOSのアップデートで追加された新しい機能や、アプリごとの設定が邪魔をしている可能性があります。
1. 「時間指定要約」になっていませんか?
iOS 15から追加された機能で、通知を即時ではなく「決まった時間にまとめて」届ける設定です。
- 確認方法:「設定」>「通知」>「時間指定要約」
ここが「オン」になっていると、LINEが来てもすぐには通知されず、設定した時間(例:朝8時と夕方6時)にまとめて表示されます。すぐに知りたい場合は、これを「オフ」にしてください。
2. 特定のアプリだけ通知がオフになっていませんか?
「LINEだけ来ない」「インスタだけ鳴らない」という場合は、そのアプリの通知設定だけがオフになっている可能性があります。
- 確認方法:「設定」>「通知」>(通知が来ないアプリを選択)
ここで「通知を許可」がオンになっているか、そして「ロック画面」「通知センター」「バナー」の3つすべてにチェックが入っているかを確認してください。特に「ロック画面」のチェックが外れていると、スマホを置いている時に気づけなくなります。
Apple Watchを使っている人へ。それは「仕様」です
最後に、Apple Watchをお使いの方へ重要なポイントをお伝えします。
「Apple Watchをつけている間は、iPhoneの通知は鳴りません」
これは故障ではなく、Appleの仕様です。Apple Watchを腕につけてロックを解除している間、通知はiPhoneではなくWatchの方に転送されます。そのため、iPhoneの画面は光らず、音も鳴りません。
「iPhoneでも音を鳴らしたい」という場合は、Watchの「設定」>「パスコード」で「手首検出」をオフにする必要がありますが、そうするとWatchの便利な機能(心拍数計測やApple Payなど)が使えなくなってしまいます。
「Watchをつけている時はiPhoneは鳴らないもの」と割り切って使うのが、Appleの想定した使い方なのです。
iPhone のロックが解除されているときは、iPhone に通知が届きます。
iPhone がロックされているときは、Apple Watch に通知が届きます(パスコードでロックされている場合を除く)。
出典: Apple Watch の通知 – Apple サポート (日本)
まとめ:故障と決める前に設定を見直そう
iPhoneの通知が来なくなると焦ってしまいますが、そのほとんどは故障ではありません。
- 画面右上の「三日月マーク」を消す(おやすみモード解除)
- 「時間指定要約」をオフにする
- Apple Watchを使っているなら仕様と理解する
この3つを確認するだけで、9割のトラブルは解決します。修理に出す手間や費用をかける前に、まずはこの3分チェックを試してみてください。
これで、大事な連絡を見逃してヒヤッとする日々とはお別れです。もしこの記事で直ったら、同じように「壊れたかも?」と悩んでいるご家族やご友人にも、ぜひ教えてあげてくださいね。
